◆無雙直傳英信流居合道の由来


◆無雙直傳英信流居合道の由来
居合道は、今から四百数十年前(足利時代末期=永禄年間の頃)、奥州(現在の山形県)の住人 林崎甚助源重信という武士が居合道の礎を固めたことに始まる。
当流は、この林崎公を始祖と仰ぎ代々この道を伝え、幾多の分流・分派を生み、特に正統第七代長谷川主税助英信先生(江戸時代 享保の頃)は始祖以来の達人として聞こえ、古伝の業に独創を加え、流名を「無雙直傳英信流」と改め江戸に於いて大いにこれを広め、幕末に至るまで土佐藩門外不出(御留流)の流儀であった。
戦後の武道苦難の時代、第十九代福井春政先生は、熟慮の末当流宗家を大阪の地に移され、ここに近代の名人河野稔百錬先生(全日本居合道連盟創設)が第二十代宗家を継承され、河野先生亡き後は二十一代に福井虎雄先生、二十二代に池田隆先生、二十三代福井将人先生(当代)へと継承されている。
当流が居合道の根本流儀と云われる所以はかくの如く始祖以来連綿として絶えることなく代々その道を伝えてきたからに他ならず当流の修行を志す者は全国に及び、その数他に比肩無しとする現況はこの歴史的事実に基づく由来によるものである。