◆指導者紹介
田畑 博(昭和25年1月静岡県生) | |||||||||
全日本居合道連盟範士 | |||||||||
無雙直傳英信流 九段 | |||||||||
(居合歴) | |||||||||
昭和51年 | 4月 | 江坂道場入門 | |||||||
昭和51年 | 12月 | 2段允可 | |||||||
昭和52年 | 11月 | 3段允可 | |||||||
昭和53年 | 12月 | 4段允可 | |||||||
昭和55年 | 12月 | 5段允可 | |||||||
昭和60年 | 5月 | 6段允可 | |||||||
平成 2年 | 5月 | 錬士允可 | |||||||
平成 5年 | 5月 | 7段允可 | |||||||
平成18年 | 5月 | 教士允可 | |||||||
平成23年 | 5月 | 8段允可 | |||||||
平成26年 | 5月 | 準範士允可 | |||||||
平成29年 | 5月 | 範士允可 |
(好きな言葉) | |||||||||
継続は力なり、一期一会、残心etc | |||||||||
・継続は力なり | |||||||||
長い人生には紆余曲折があり、良い時もあれば悪い時もある。しかし、確かに云えることは、継続なしに結果を出すことは出来ないということだ。普段何気なく使われる諺だがこの出典は意外と知られていない。この諺が誰のものか諸説あるようだが、なかでも有名なものは浄土宗の宗教家住岡夜晃氏の「讃嘆の詩」の一節とされる。 含蓄のある詩なので参考のため記す。 ~青年よ強くなれ 牛のごとく像のごとく、強くなれ 真に強いとは、一生を生き抜くことである 性格の弱さを悲しむなかれ 性格の強さ必ずしも誇るに足らず 念願は 人格を決定す 継続は力なり 真の強さは 正しい念願を貫くにある 怒って腕力をふるうがごときは弱者の至れるものである 悪友の誘惑によって堕落するがごときは弱者の標本である 青年よ強くなれ 大きくなれ~ 道縁あり曲がりなりに居合も今日まで続けてこられた。先生の厳しくも温かなご指導があったからと感謝に堪えない。居合を続けるにあたり、先生からこんなことを云われたことを思い出す。 一つ 家族の理解があること 二つ 経済的な余裕があること 三つ どのような逆境に合おうとも生涯不退転の気持ちで取組むこと 継続は力なり 改めて嚙締めたい言葉である。 |
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・一期一会 | |||||||||
長い間この言葉を千利休の言葉とばかり思っていた。ある時ふとしたことからこの言葉の意味をもう少し深く考察する機会があった。幕末の大老井伊直弼がその著書にこの一句をとって書名としたことで広く世に知られる言葉は、利休に天分の才を認め、育てた堺の茶人の一人武野紹鴎の言葉であって山上宗二記の中にその記述が見える。「常ノ茶ノ湯ナリトモ、路地ニ入ルヨリ出ルマデ、一期ニ一度ノ会ノヨウニ亭主ヲ敬イ畏ルベシ」人の出会いも、出来事も、人生も・・・たった一度きりのこと。ならば今、この時を、今を大事と考え精一杯取組むことがこの世に自分の生きる証ではないだろうか。 | |||||||||
・残心 | |||||||||
古来武道に残心なる言葉がある。「心を残せよ、心を残すな」等と云い奥深い含蓄のある言葉である。居合演者にも、とても大事な心のありようであると思う。勝って奢らず、負けて腐らず。そして自身に関わる仕事に例えるなら、行動の前にもう一度しっかりと確認せよ、ということ。万時このような心構えで事に望むことが大事である。この一刀に残心を感じる業を心掛けたいものだ。 |